土地の売り主さんから不動産屋さん経由で、土地の分筆ができたというお知らせと、地積測量図が送られてきました。
もともとひとつだった土地を南北に割ったのですが、契約時点では土地を分割する登記(分筆)が済んでいなかったので、契約上は「北側境界から平行に南側にXXX㎡確保する」とだけして、決済までに売り主さんが分筆を行うことになっていたのです。
今までは契約書上の面積から逆算して割り出した土地の寸法を元に図面を引いていたのですが、これでようやく地積測量図上の正式な寸法をもとに設計ができます。とはいえ、逆算で割り出した寸法と登記上の寸法は数ミリの違いしかありませんでしたけど。
ところで、分筆という言葉、土地を切り分けて売り買いする時だけ使う特殊な言葉で、「ぶんぴつ」をかな漢字変換しても、普通は「分泌」とか「文筆」が候補に出てくるワケですが、うちのかな漢字変換はすっかり「分筆」を学習してしまいました。
そういえば、むかし、村上春樹さんが無名時代、銀行の窓口で職業を尋ねられて「ぶんぴつぎょう」と答えたら土地の分筆を生業にする人だと思われた、というようなエピソードをなにかのエッセイで読んだことがありますが、銀行の人に取っては「文筆」よりも「分筆」をなりわいにする人のほうが見慣れているんでしょうね(分泌を生業にする人は、どっちにしても特殊そうではありますが)。