テレビのアンテナを付けました。
最近はアンテナを付けずに、ケーブルテレビや光回線でテレビ視聴という方も多いと思いますが、元電気小僧としては、ちゃんとアンテナで電波を受信したい。
地デジになってVHFのアンテナは不要なんですが、下についているのは実はFMラジオのアンテナ。地下は室内アンテナも効かなさそうなので。
屋根の上には太陽光パネルを載せる予定があるのと、屋根馬とステーワイヤーがなんだかみすぼらしくて好きでないので、壁にサイドベースでマストを取り付けました。
サイドベースを取り付ける場所は、下地にしっかり構造材が入っている場所を図面で確認します。
ツーバイシックスの角材の上には防水シートやコンクリートパネルが貼ってあって、その上をモルタルで固めてありますから、モルタルとコンクリートパネルを貫通して、角材にしっかり釘やネジで固定しないと風でアンテナとマストごと持って行かれてしまいます。
今回、サイドベースは2段で、それぞれのサイドベースは90mmのコーススレッドねじを10本ずつ使って締め付けてあります。
コーススレッドねじは、ネジの目が大きい木ねじの親玉みたいなやつです。コース=coarseで、目や粒立ちが粗いこと、スレッド=threadで、ねじ山のこと。つまり、ねじ山が粗いネジ。これ自身ではモルタルとコンクリートを貫通できませんから、まず、3ミリのコンクリートドリルでモルタル部分に下穴を開けます。モルタルは普通の木工用や鉄工用のドリルビットでは刃が立ちませんが、コンクリートドリルなら、普通の電動ドリルですんなり穴が開きます。
下穴に気休めの防水でコーキングを流し込んでから、コーススレッドねじをインパクトドライバでねじ込みます。高所で足場が悪いところで強い力で延々とねじ込まないといけないので、手回しのドライバでは無理。電動ドリルドライバでもトルクが足りなくてうまく締め込めないと思います。
インパクトドライバは、だれか持っている人から借りてください。家具の組み立てなどでよく使うなら買ってもいいかもしれません。DIY用に買うのなら、お勧めは RYOBI のCID-1100というやつ。毎日使うわけじゃないので、充電式よりAC電源式のほうが絶対におすすめ。安いし、パワーも安定しているし、充電池の寿命を気にしなくていいし、いざ使うときにまず充電しないといけない、というのはなにかと不便です。
ネジを締め終わったら、ネジの上や、サイドベースの縁をコーキングで固めて、中に水が入らないようにしてしまいます。
屋根の上のアンテナ工事なんて、高校生のころのアマチュア無線のアンテナいじり以来かもしれません。久しぶりの高所作業、ちょっと緊張しました。ハシゴと屋根の間の上り下り、まだ懸垂ができてよかった。
業者さんに頼めば数万円でやってくれるので、自信がない人はお任せした方が絶対にいいと思います。
また、自分でやる方も、マストを固定する手段までは、設計段階から考慮して施工しておいてもらうことを強くお勧めします。構造材からボルトでも出して、頑丈な金具を最初から付けておいたほうが、強度も見た目も耐久性も圧倒的にいいので。