昔からコジェネに未来を感じていたこともありまして、今回の新築でエネファームの導入をまじめに検討していましたが、やめることにしました。
停電の時のバックアップ電源にもならないどころか、これから先しばらく続くであろう計画停電期間中はずっと発電機能を停止していないといけないらしいことがわかったからです。
ちょっとショックでした。
ガスを使って燃料電池で発電した電気を使うエネファーム。本体の値段が定価ベースで270万円ぐらいまで下がってきました。国からの補助は今年度の130万円から来年度は105万円と減りますが、東京ガスさんが積極的に値引きやおまけをしてくれています(床暖房のパネルやミストサウナをおまけにつけてくれると言います)。
電気代とガス代のトータルコストが安くなることで投資の元が取れる値段ではまだありませんが、この間の震災で始まった電力不足がこの先も続きそうですし、停電時のバックアップ電源としてのメリットを考えて、この新築時に思い切って導入しようかと思っていたのですが、よく調べてみてびっくり。
まず、東京ガスのFAQから。なんと、停電しているときはエネファームは運転できない。つまり、バックアップ電源にはならない。
Q: 停電時の非常用電源とすることはできないのですか。
A: 停電時は「家庭用燃料電池 エネファーム」も停止します。
ちなみに、この制限は技術的な物ではないようで、電気事業法の制約(というか、電力会社との系統連係契約かな)であえて停止する仕様にしているとか。どうやら、電力会社の営業を邪魔しないため。なんだかな。
次に、さらに重要なポイント。最近の計画停電を受けて、ホームメーカー各社などがあわてて発行しているお知らせ。ここでは大和ハウスのものを引用します(なぜか、東京ガスのWebサイトには言及なし)。
計画停電時のエネファームのご使用について
エネファームの運転モードを変更して下さい。
機器を保護し、不測の不具合発生を防止するため、
発電機能を停止させて下さい※発電モードが停止の状態では、発電が行われませんがタンクに残っているお湯は使えます。
操作方法
お住まいのエリアで計画停電が始まる日に、エネファームのリモコンで発電モードを「発電切」に設定。計画停電が終了する日までそのままの状態を継続。計画停電終了後には、リモコンにより発電モードを「自動」に戻す。
停電頻発時に想定されるエネファームへの影響
エネファームは、通常の発電終了時には、徐々に部品類をクールダウンして完全停止します。停電により急に停止した場合は、適切なクールダウンができません。
※年に数回の停電は想定範囲であり確認試験も行っていますが、今回のような頻発する停電は、不測の不具合を起こす恐れがあります。
だめだこりゃ。計画停電が終わる日まで、エネファームの燃料電池(発電機能)を使っちゃダメ、ですと。
それじゃただの高い湯沸かしじゃないですか。
というわけで、結論。今回のタイミングではエネファームは当面導入しない。エコジョーズと太陽光発電でいいや。
早く使える仕様のものが出てくるといいですね
KENさんのコメント: