前に書いたとおり、照明器具は一点豪華主義で、重要なところによい物を入れて、全体はパナソニック電工やオーデリックあたりの普及品を使うことにしました。
結果として、廊下、リビングルーム、洗面所などの空間はダウンライトを多用することになりました。
ダウンライトは天井に穴を開けて施工するので、取り付けの手間賃は多少余計にかかるのですが、本体は普及品ならば意外なほど安く買えます。楽天での小売価格の相場はこんな感じ。
ちょっと気をつけないといけない点として、ダウンライトには断熱仕様とそうでないものがあります。断熱仕様ではないもののほうが安いのですが、最近の一般の家屋の天井はグラスウールで断熱してあると思いますので、断熱仕様の物を選びます。断熱仕様のものは遮音性も高いので、ダウンライトの穴から音が抜けるのを防げます。
ダウンライトの断熱対応には、断熱工法別にSB型とSG型があって、SB型はグラスウール断熱材をブローイングで吹き付ける工法と、断熱材マットを敷く工法の両方に対応。SG型はマット敷には使えるけどブローイングには使えない。それから、北海道などより高度な断熱が必要ないわゆる「地域Ⅰ」ではSG型は使えなくて、SGⅠ型を使わないといけないそうです。
ダウンライトの中の電球は、普通の白熱球(シリカ球)は絶滅寸前で、ミニクリプトンのレフ球や、電球型蛍光灯が今の主流のようです。消費電力や発熱のことを考えると電球型蛍光灯のほうが今風かもしれません。
今風といえばLEDですが、電球型のLEDをソケットに入れて使うものはあまりなく、LEDを分散させて埋め込んである、光源を交換できないタイプがほとんどのようです。点光源のLEDの光を拡散させて電球風にして、それをまた反射させてダウンライトに仕込むという作りに無理があるのかもしれません。熱がこもるのにも弱そうですし。
LEDはまだまだ高いのですが、ミニレフ球は切れやすいのと消費電力も多いので、On/Offを頻繁に行う場所ならば数年で元が取れると思います。
藤原和博さんの「人生の教科書 家づくり」に書いてあったと思いますが、いろんな照明器具で使う電球の種類はできるだけ統一するようにして、それもいざというときに近所で入手しやすいものを選ぶように心がけるとよいと思います。
直管白熱灯のリネストラランプとか、見た目はおしゃれで用途によってはいい雰囲気だとは思いますが、明るさもあまりありませんし、切れたときの入手性を考えると、躊躇してしまいます。