建物の屋根が上がって棟上げです。上棟確認と簡単な上棟式を行いました。
上棟確認は、建物の基本構造ができたこの段階で、これから内装を作り上げていく前に、主に電気系統のコンセントやスイッチの位置などを確認します。
監督さん、電気工事を担当してくださる業者の方、建築士さん、インテリアコーディネーターさんといっしょに、図面を見ながらひとつひとつ確認していきます。
図面と自分で作った3Dモデルで、だいたいのイメージはできていたつもりですが、それでも原寸大の実物の建物の中に入って確認してみると、「ああ、このスイッチはもう少し右のほうが使いやすいな」とか「ダウンライトはもうちょっと真ん中に寄せた方がいいな」とか、細かい変更が出てきます。
変更する場所を図面に書き込みながら、建物の現物にもマーカーで変更点を書き込んでいきます。
右の写真は電気のコンセントの位置を間柱ひとつぶん右に動かすことにした場所。
ちょっと変わったところでは、テレビのアンテナを取り付けることにしていた場所を現物で見てみたら、東京タワーやスカイツリーの方向が、ちょうど隣の建物の陰になっていることがわかった、というのがありました。
テレビの送信アンテナが見通せる場所に変更して、アンテナ線の引き込み位置もそれに合わせて変えました。
上棟確認がひととおり終わったら、上棟式です。
私が子供の頃の田舎では、棟上げというと、屋根を上げるために臨時で集まってくれた大工さんたちをねぎらうための宴会と、屋根の上からお餅やお菓子や小銭の入ったおひねりをまく「餅まき」がセットになっていて、新しい家が建って屋根に笹や赤い布飾りが上がるのを楽しみにしたものです。
今は施工もすっかり分業になっていて、屋根を上げるために職人さんが臨時で集まるということもなく、淡々と作業が進むので、派手なことはやらず簡単な儀式で済ませるようです。
監督さんといっしょに、家の四方を塩とお酒でお清めして、工事の安全を祈願しました。
上棟確認に集まってくださったみなさんには、近所の和菓子屋さんでこしらえていただいた赤飯の折り詰めと、小さな瓶入りの日本酒をおみやげにお持ちいただきました。